2017年11月21日
プラスチックレンズってどんなレンズなの?(4)
今日はプラスチックレンズのキズやシミ、コート膜のひび割れの防ぎ方についてです。
①キズについて
プラスチックレンズは繊細な光学製品で素材が柔らかい為、キズに強いコート膜を施しても過信は禁物です。
レンズ面を下にして机の上に置いたり、むき出しで鞄やポケットから出し入れするのはキズのもとになります。
キズを防ぐ為のレンズの拭き方のコツとして、
・からぶきは避ける。
・水でレンズ表面の塵やほこりを落とす。(お湯は注意)
・クリーナーなどで軽く湿らせた専用のメガネ拭きを使う。(タオルやハンカチは注意)
・サンドイッチをつまむ程度の軽い力で拭く。
プラスチックレンズはデリケートですのでやさしく扱いましょう。
②コート膜のひび割れについて
プラスチックレンズは購入直後であっても、60℃以上の高温になると急に膨張する性質がありコート膜にひび割れを生じる場合があります。
例えば
・炎天下の車中
・ドライヤー
・バーベキュー
・お風呂やサウナ
実際に私のメガネも過去、車の中(5月・日陰・ダッシュボードの中)でコートのひび割れが起きたことがあります。
少しの時間だから大丈夫と思わずに熱には注意しましょう。
③シミについて
水滴に含まれる汚れの成分は、そのまま乾燥すると水ヤケとなって固着する場合があります。
大切なのは、水分が乾かないうちに拭き取ることです。
購入したばかりの新しいレンズの表面は、滑らかで撥水効果が高いため、水分が微細な水玉となって付着します。このため光が乱反射して曇りを感じますが、軽くレンズを拭きながらお使いいただくうちに、曇りやすさは徐々に落ち着いていきます。
キズやシミ、コート膜のひび割れは、ちょっとした気づかいで防ぐことができます。
少しでもプラスチックレンズの特性を理解してもらい、快適な視生活を楽しみましょう。
2017年11月21日