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千賀のコト

  • 2018年9月17日

    柿食えば

    今月も半ばを過ぎ秋めいてきた感。本店のショーウインドウのディスプレイも秋らしくいたしました。

    柿のオブジェを用意しながら連想したのはやはり子規の“柿食えば”の一句。

    正岡子規の柿を詠んだ句は

    柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

    渋柿やあら壁つづく奈良の町

    柿くふも今年ばかりと思ひけり

    等、有名なものでも数多く。

    「柿などというものは従来詩人にも歌よみにも見離されておるもので、殊に奈良に柿を配合するというような事は思いもよらなかった事である。余はこの新たらしい配合を見つけ出して非常に嬉しかった」というのは子規の言ですが、かなりお気に入りの季語だったのでしょうね。

     

    2018年9月17日

    category:

    author:
    可児 亮二