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千賀のコト

  • 2018年6月7日

    多治見スタディー

    本日6月7日は『ろくなな』→『りょくなな』→『りょくない』ということで、緑内障を考える日だそうです。

    中途失明の原因となる疾患の中で、長らく緑内障は大きなウエイトを占めております。

    この病気の主原因は眼圧が、正常範囲(21mmHg)を超え上昇することで視神経を圧迫することと長らく考えられてきました。日本においてこの病気の疫学調査として著名なものは2000年秋~2002年春に行われた多治見スタディー。

    私の住む可児市のお隣、多治見市(日本一暑いことで有名ですね)の市民4000人を対象に行ったこの調査では、高眼圧(21mmHg以上)でない方の緑内障(正常眼圧緑内障)が罹病者の過半数を占めていることがわかり緑内障の常識が覆った出来事でした。

    そして驚きは、罹病者の89%がなんと無自覚だったということ。静かに進行し視野を侵食する緑内障の性質が如実に現れた結果です。現在、緑内障の治療は進行の停止、遅延が主目的。その為には早期発見が肝心となります。スタディーの際の罹患率は40歳以上の17.3人に1人の割合。異常がなくても40歳過ぎましたら眼科さんへの検診は定期的に行かれることがおすすめです。

    店舗にはこんな冊子もございます。お気軽にスタッフにお尋ねくださいね。

     

     

     

    2018年6月7日

    category:

    author:
    可児 亮二