2020年3月26日
❝春なのに❞
"花の色はうつりにけりないたずらに我が身世にふるながめせしまに” 小野小町のように美しい人ですら降る雨と経る時にはあきらめがはいるようです。それでも老けてゆく自分の姿はさみしい。隠しようもありません。髪の色、顔に刻まれる皺、丸くなった背、手の皺とシミ。ああああ・・いやだ、いやだ!。でもこれも人生の年輪と思って笑うしかないですね。私も来月で65歳。
65歳で・・・山ちゃんが逝った。逝ってしまった。桜が咲く前に突然散ってしまった。40年以上一緒に仕事してきた仲間だ。65歳は若くはないが逝くには早すぎるよ。好きなこと充分やれたかな。悔いはないかな。やり残したことがあったら天国でゆっくり、ゆっくりやってくれ。
花(桜)が開きかけています。散るまでのほんの一瞬の儚い命です。でも必ず来年も咲けるのだから桜はいいよね。人は戻って咲けない。
何か訳のわからないウイルスとかいうもので翻弄されている人間社会。
我、関せずと咲き誇る花たち。
我、関せずと盛り声をあげる猫たち。
我、関せずと春を謳歌する鳥たち。
春なんですね。
人間社会の春の景色はことごとく封印されているのに。
春なのにお別れですか、春なのに涙がこぼれます、春なのに、春なのに、ため息またひとつ。好きだった歌が現実になってます。
春の服を着て、颯爽と出かけられる日が来るのを待ちましょう!
、 桜・・蕾から弾けそうに開きかけてます。
水仙・・・・水溜まりに映った自分の美しい容姿に見入ってかたまってしまった少年
メガネの千賀本店 浅野 藤夫
2020年3月26日