千賀のヒト - 伊佐治 利弘

千賀のヒト

私にとって、メガネはからだの一部。人生になくてはならないパートナーです。

アピタ各務原店 店長 伊佐治 利弘

ド近眼がきっかけでメガネの専門家に。
自分の経験が今、接客に役立っています。

物腰やわらかで紳士的。アピタ各務原店を切り盛りする伊佐治店長は、そんな形容が似合う人物だ。自身が近眼だったことからメガネに携わる仕事に就き、2017年で入社25年目を迎えた。
 「メガネデビューは中学1年生のときです。当時はガラスのレンズが主流で、学生時代は自分の不注意で随分と割ってしまいましたね。高校入学後、短期間ながらラグビー部に入部した時はさすがにコンタクトレンズでしたが、基本的にずっとメガネ愛用者。振り返ればメガネとは35年以上の長い付き合いです。その間にレンズも改良が進んで、今や軽いプラスティックレンズがオーソドックスに。掛ける側の取り扱いもラクになりました。
 現在、視力は0.05ぐらいです。大げさでなく、メガネなしでは生きられません。仕事柄、年に一本はメガネを新調していますが、購入基準はお客様に掛けていただきたい“旬”のメガネ。フレームの色やフォルムのトレンドを取り入れつつ、気分にマッチするものを選んでいます」

 接客で大切にしているのは、お客様それぞれが持つ感性。
 「お似合いですよと店員から薦められたものより、第一印象で選んだものが、結局、一番しっくりきます。お客様には、ご自分のセンスに自信を持ってお選びいただけたらと思います」

視力を補正するように聴力も補強してあげる。
補聴器は、前向きに使ってほしいツールです。

 認定眼鏡士の他、時計修理技能士、認定補聴器技能者の資格を保有する、伊佐治店長。メガネの専門家ながら、補聴器の購入を検討するお客様へのアドバイスにも定評がある。
 「補聴器のお客様は、そのほとんどが加齢による難聴でお困りの方です。接客しながらいつも思うのは、どの方もとても前向きだということ。補聴器って、一般的に未だマイナスのイメージがあると思うんですが、みなさん、聴くことにとても意欲的なんです。
 補聴器には感度の良い内蔵マイクがあり、基本的に周囲の音すべてを拾います。だから、人の話し声だけを聴きたくても、同時に雑音も聴こえてしまう。聴力が落ちているところに、急にたくさんの音が聴こえてくれば、煩いのは当然です。でも、最近は雑音を押さえる機能が普及していて、ひと昔前より雑音は少なくなっているんですよ」
 平均価格は、スタンダードタイプで5万円〜、ハイスペックなものだと50万円だという(ともに片耳分の価格)。
 「高額になるほど期待値も上がりますが、補聴器はあくまでも聴力を補うツール。お客様にはその点も踏まえて、丁寧にご説明するようにしています」

その人にとっては必要不可欠なもの。
そんなツールを販売するという“責任”。

 ある人にとってはまったく不要なものだが、この人にはそれが無ければ生活がとても不便になる――それが、メガネや補聴器のポジションだ。
 「もし就寝中に地震が来たら、私はまずメガネを探します。私にとってメガネは、無くてはならないからだの一部のようなものですから。そうした必要性が分かるからこそ、メガネも補聴器もお客様一人ひとりにジャストフィットするものをご提案したいですね。
 ですが、補聴器がメガネのように身近なものになるまでには、まだまだ時間がかかるでしょう。まずはお客様が相談しやすい雰囲気づくりを心掛け、補聴器のメリットや仕組みを地道にお伝えしていく。それが、私たちのやるべきことだと思っています」

たかがメガネ、されどメガネ。
気に入って大切に使うことで、自分の一部に。

 「3〜4年前から遠近両用メガネを掛けていますが、生活がとてもスマートになりましたね。レストランでメニューを見るとき、スマートフォンでメールを打つとき、メガネを外す回数が減りました。近くを見るためにメガネを外して頭に乗せる方がいらっしゃいますが、メガネ専門家から見ると、あまり本意ではありません。整髪料でレンズが汚れたり、フレームを歪ませる原因にもなりますから、できれば避けていただきたいですね」
 そんな伊佐治店長にやりがいを尋ねると、
 「お客様にご提案したメガネがその方に似合っていて、お買い求めいただいた後も気に入って大事に使っていただけることですね」と、にっこり。
 アフターメンテナンスもこの人に任せたい――そんな信頼のおける専門家との出会いが、良いメガネ選びへとつながっていく。


アピタ各務原店 店長

伊佐治 利広Toshihiro ISAJI