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千賀のコト

  • 2020年2月13日

    補聴器の周波数圧縮と音楽

    補聴器は言葉の聞き取りを良くする為に入ってきた音を色々加工して出力するのですが、その中の一つに「周波数圧縮」があります。

    高音部の聞き取りが落ちている方に対して言葉の聞き取りを良くしようとして高音部の増幅を上げると、キンキンしたり、ハウリングが起きやすかったりします。それを避けるために中域の聞き取りが比較的良い方に対して高音部の音の周波数を落として中域の音として聞こえるようにするのか「周波数圧縮」です。

    上の図ですと5000Hzから8000Hzの音に圧縮が掛かっています。

    それまで聞いていた音と高さが変わるので慣れは必要ですが聞こえなかった音を聞こえるようにする事が出来ます。

    ただ、音楽を聴くのには向きません。音楽の音程が変わってしまうので変に聞こえますよね。

    音楽を聴く時だけは周波数圧縮の機能を切る必要があります。これは切り替えで出来ますのでどうも高い音が聞きづらいといった方は一度試してみてください。

    2020年2月13日

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    author:
    村瀬 利昭